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デザイナーのための用具・材料学 |
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第7回)紙について |
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今回のタイトルは短いです。一文字で済んでしまいますね。
デザインをやっていると案外忘れがちなのが紙についての考察です。道具や画材に関してはいろいろ試したり、新製品が出ると買ったりするのですが、表現する紙に関しては以外と無頓着に成ります。
表現結果に影響する割合は、以外と紙の特性が大きな割合を占めています。また紙によって上手く表現できたり、手間がかかったりします。
そうゆう意味では、もっともっと紙に対して注意を払わなくてはいけないのですが、デジタル時代において忘れられていくものなのでしょうか?私の考えでは、紙を使うこと自体はそれほど少なくなりません。(少なくとも我々が生きている間)ただ、デザイナーが紙を使う頻度が、人によってかなり減少しているのは確かです。
そのことが表現の画一化になってしまっては困ります。もう一度紙の特性を考えてみる必要があるのかもしれません。
学校で生徒に聞かれる質問の多くは、以外と紙に関するものです。
まず、紙の裏表に関する質問です。明らかにオモテとウラがある紙(ミラーコート紙など)は、わかりやすいのですが、ケント紙や画用紙など、確かにわかり辛いものもあります。一般的にはツルツルした方がオモテでザラザラ(紙の目)している方がウラなのです(ちょっと幼稚な言い方ですいません)。それだけ紙と接することが少なくなったのでしょう。 実際に使ってみて、その違いを肌で感じることが良いと思います。特に消しゴムを使ったり、ロットリングで線を描いてみたりすると、表と裏の違いが良く分かると思います。
つぎに紙のサイズについてです。
A4とかB3とかいうものです。これは覚えてもらうしかありません。下にサイズ表を載せておきます。(トップページのバーナー「印刷物のサイズ」にもいろいろなサイズを書いておきました。)
このA判とかB判とか、いろいろなところで出てきます。パソコンのプリンターにもファックス用紙、コピー用紙と一般的にも使われる用紙サイズの基準です。
この用紙の形には法則があります。「ルート矩形」と言われるものです。分割の考え方として、「みんなのデザイン」レイアウトのところ(2月22日)で出てきた「黄金分割」が代表的なものとして存在するのですが、他にもいくつかあります。その中のひとつが「ルート矩形」です。
これは、縦横の比率が1:√2(1:1.1414・・・)で出来ています。
この分割の利点は、その紙を半分にしても縦横の比率が変化しないところにあります。つまりB1の半分がB2でありその紙を半分にするとB3になります。B3の半分はB4、B4の半分はB5と成っていくのです。A版に関しても同じことが言えます。
あたりまえのように見えますが、正方形ではこのようなことは起こりませんし、任意な四角形ではやはり無理です。この法則は覚えておいてください。紙のサイズを考える上でとても大切です。
それと先ほどの用紙サイズは、仕上がり寸法と呼ばれるものです。このサイズで画材店で紙を買うことはあまりありません。実際には板紙の寸法が存在するからです。この板紙サイズに作られたものを最終的に仕上がり寸法で断裁し、印刷物として完成させるわけです。
具体的には、B1(728mm×1030mm)の作品を作る場合、買ってくる紙は四六版(788o×1091mm)という寸法の紙です。
パソコンを使って原稿を作る人にとっては、「ノビ」という言葉が良く使われていると思います。トンボまで入ったプリントアウトが出来るサイズです。「A3ノビまで印刷可能」なんていうコピーがプリンターに書いてあったりしますよね。
【紙の仕上がり寸法(日本標準規格)】
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A判(mm) |
B判(mm) |
0 |
841×1,189 |
1,030×1,456 |
1 |
594×841 |
728×1,030 |
2 |
420×594 |
515×728 |
3 |
297×420 |
364×515 |
4 |
210×297 |
257×364 |
5 |
148×210 |
182×257 |
6 |
105×148 |
128×182 |
7 |
74×105 |
91×128 |
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B判はA判の1.5倍の面積です。
【板紙の寸法】
規格名称 |
寸法(mm) |
L判 |
800×1,100 |
四六版 |
788×1,091 |
M判 |
730×1,000 |
K判 |
640×940 |
菊版 |
636×939 |
F判 |
650×780 |
S判 |
730×820 |
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その他に洋紙の寸法と和紙の寸法があります。ここでは洋紙の寸法を紹介しておきます。代表的なものだけですが、参考にしてください。
【洋紙の寸法】
名称 |
寸法(mm) |
A列本判 |
625×880 |
B列本判 |
765×1,085 |
四六本判 |
788×1,091 |
菊本判 |
636×939 |
ロール判 |
712×985 |
ハトロン判 |
900×1,200 |
ケント判 |
485×624 |
木炭紙 |
470×621 |
画学紙 |
582×758 |
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サイズでもうひとつ書いておきたいものがありました。出版物のサイズです。最後にこれを書いておきます。
【出版物のサイズ】
A6(文庫) |
105×218 |
新書判 |
106×173 |
AB判 |
210×257 |
小B6判 |
112×174 |
菊判16取り |
152×218 |
四六判32取り |
127×188 |
三六判 |
91×171 |
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今回は紙の話をしようと思いながら、サイズだけで終わってしまいました。もう一度紙の種類あたりの話をしたいと思います。
「紙」についての章はここまでです。次回は「はさみ・カッターなど」についてです。
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