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デザイナーのための用具・材料学 |
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第9回)紙(2)について |
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2回前で「紙」についてすべて書こうとしましたが、サイズの話が以外と場所を取ってしまったので、今回「パート2」として、もう少し紙の種類の話をしてみたいと思います。
グラフィックデザインの活躍?の場はほとんどが紙の上です。
Web上の表現とかも増えてきましたが、やはり紙に表現する事が多いと思います。直接紙に描いて表現する場合と印刷(コピー)という過程をとおして紙に表現する場合があるのですが、どちらにおいてもある程度は紙の性質を知っていた方が良いと思います。また、種類と性質は覚えておいてください。
1.紙の種類
基本的には2つに分けられると考えます。
A)非塗工(印刷)用紙 表面に顔料や樹脂を塗っていないもの
B)塗工(印刷)用紙 紙の片面または両面に顔料や樹脂を塗って滑らかにしたもの
A)の紙は直接描いて表現する時に多く使われます。例えば、ケント紙や画用紙、またノートなどもそうですね。もちろん印刷にも使われます。書籍、雑誌、名刺など多くのものに使われています。
B)の表面にコーティング処理をしたものは、印刷物に多く使われています。美術本、雑誌の表紙、ポスター、パンフレットなど色の再現性やキメの細かさが必要な印刷物に多く使われています。
その他の大きな分類としては、パルプ(紙の原料)の配合率があります。非塗工(印刷)用紙で見るとパルプの配合により、
更紙 → 中質紙 → 上質紙 という紙の質的ランクが出来上がります。
塗工(印刷)用紙の中でも、コート紙 → アート紙 というランクが出来上がります。
2.用途にあった紙を選ぶ(直接描くことを前提に)
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用紙の種類 |
特長 |
ペン |
水彩 |
製図 |
デザイン |
| ワトソン紙 |
最高級画用紙、摩擦に強い。 |
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◎ |
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| 画用紙 |
一般的な洋画紙、表面は粗い。 |
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◎ |
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| ケント紙 |
表面が強く、ケバ立ちも少ない。 |
◎ |
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◎ |
◎ |
| アートポスト |
表面は滑らか、ツヤがある。 |
◎ |
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○ |
◎ |
| NTラシャ |
光沢の無い、マットな風合い。 |
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○ |
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○ |
| レザック66 |
表面にエンボス加工が施してある。 |
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○ |
| ベルクール |
各画材との相性が良く、色数も豊富。 |
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○ |
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| ミューズコットン |
独特の縞目が柔らかな色調を作る。 |
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○ |
| マーメイド |
水に強く、ケバ立ちも少ない。 |
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◎ |
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○ |
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※デザインのところに「○」が多いのは、パッケージのダミー製作やプレゼン等に使う事も含みます。
ここで取り上げた以上に紙の種類は多く、いろいろ探してみるのも面白いと思います。
私が授業で使う「白い紙」は、上記の画用紙、ケント紙(KMKケント)、アートポストの3種類です。
3.マーカーラフを描く上での紙
私が個人的に1番使う紙が「PMパッド」というマーカー用の白い紙です。マーカーパッド(用紙)は各メーカーからいろいろなものが出ていて(パントーン等)、若干の紙の色の違いとかがありますが、1番手に入れやすいものが「PMパッド」だと思います。 |
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A3サイズぐらいが一番使い易いと思うのですが、用途に合わせて2〜3種類のサイズを用意できると最高です。
また、コピー機で「PMパッド」にコピーを取ろうとすると、表示サイズより実際の用紙は大きいため機械に入れられないので、最近はコピー機用の「PMパッド」(PM
COPY)も発売されています。 |
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それから、コピックの表情を変えるために様々な種類のマーカーパッドが「Too」から発売されています。グラデーションが綺麗に出せたり、発色が良いものなどいろいろあるので試してください。
サイズの種類が無いのはチョッと残念ですが、紙によって同じ画材でもこれだけ表情が変わることが分かって良いと思います。画材選びは一生懸命でも、紙のことを考えていなかったりすることが、とても多いと思います。紙によって全然違う表現が出来るので、一度いろいろな種類の紙で描く事をおこなって下さい。きっと新しい発見があると思います。
「紙(2)」についての章はここまでです。次回は「デッサンの道具」についてです。
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