レコードジャケットデザイン>>第10回>
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THE BIG EXPRESS
(ザ・ビッグ・エクスプレス)
XTC
1984年10月
TOCP-65717
四角いだけがアルバムジャケットではない。今回は四角くないアルバムジャケット(変形ジャケット)を考えてみたいと思います。変形ジャケットというものにもさまざまなものがありますが、今回は円形のジャケットを取り上げてみました。通常のジェルケースではちょっと無理なことで、まさに紙ジャケじゃなければ味わえないモノだと思います。
中に入れるものがレコード(CD)であることから、誰しも考えるのは丸いジャケットというわけです。しかし買った者から言わせていただくと、非常に扱いにくいものです・・・。中にレコード(CD)を入れるためには表と裏をつなぐ部分が必要なのですが、その部分が非常に取りづらいのです。写真を見てもらうと分かるように、上下左右に直線的な部分があると思いますが、その中の3つが表と裏の接合部分になっているわけです。左側の接合部分が背(背表紙)にあたるところです。非常に短いですね。
また、外側が丸いということは、中に入れるものも丸くなくてはいけないわけで、CDは最初から丸いから問題ないのですが、解説書や歌詞カードなども丸くしなくてはいけないわけです。これは丸だけではなく特殊な形にしたときは常に考えなくてはいけないですね。
そんな中で今回取り上げたのがXTCの「ザ・ビッグ・エクスプレス」です。作りとして非常にまじめに作られたものだと思います。XTCの他のアルバムを見てもそのことは言えるのですが、常にクオリティーの高いアルバムを作っていますね。
機関車の車輪をそのままジャケットにした本作品は、形と共にその写真の重厚さに感動します。中面の内袋では、メンバーが機関士に扮し運転席で記念撮影していますが、これもまじに作られています。
形体から変化させるということは、ビジュアルだけでの表現以上に臨場感(リアリティー)を感じさせてくれますし、丸というモノをよりいっそう考えさせてくれます。
ただ、最初にも書いたように、どうしても他のアルバムと同じように保存することやレコード(CD)を取り出す際に不便なものです。コンセプトを表現する上で、使いやすいなどのユーザビリティーをどう考えるかということが問題になりますね。ただ、最近あまりにもこの辺のことにうるさ過ぎる気もしているので、趣味趣向のジャンル(音楽CD)に近いものに関しては便利も不便もない、と思います。これが不便だと思う人はジェルケースのCDを買うしかないですよね。
その他
の変形アルバムジャケットです。紙ジャケで発売されているものではまだあまり多くないような気がします。ひとつはフランク・ザッパの円形アルバム。これはデザイン的に何の面白みもありません。また、もうひとつは円形ではないのですが、非常に複雑な形になっているトッド・ラングレンの不気味なアルバムです。ここまでくるとチョット病的です・・・。
■THE BIG EXPRESSの表面
■THE BIG EXPRES裏面
■THE BIG EXPRESSの内袋表側
■THE BIG EXPRESSのCDレーベル面
■その他の変形ジャケット作品
Frank Zappa [Baby Snakes](1983)
Tod Rundgren [A Wizard/A True Star](1973)
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